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Vol.8 石古 暢良さん

石古暢良
石古暢良

EPW members interview Vol.8

石古暢良 Masayoshi Ishiko
瞑想スタジオ「suwaru」代表取締役

Profile

1964年生まれ、兵庫県出身。ニューヨーク州立大学でAIを学び、筑波大学を卒業した後はITの分野で活躍。ベンチャー有限会社ミナミメディアス社長、株式会社ジャイロウォーク代表取締役などを歴任。2度の脳梗塞を経験し、マインドフルネスの世界へ。

瞑想ベンチャーを設立し、日本にマインドフルネスを広める石古暢良さんにお話を伺いました。

現在の仕事内容を教えてください

身をもって感じる瞑想の力を発信。
以前はIT業界にどっぷり浸かり、寝食を削って仕事に明け暮れていました。それが今は全く別の業界、“瞑想”を広める活動をしています。「suwaru」という会社では、ハタヨガの継承者、ニーマル・ラージ・ギャワリ先生のメソッドでクラスを開講。EPWでも定期的なクラスがありますよ。

瞑想を始めたきっかけは、4年前の脳梗塞。テクノロジーオタクなので、初めはセンサーをつけて管理してみることに。病気の原因はストレスだったので、薬でコントロールできればもう脳梗塞にならないのでは、と思っていたんです。でも、そのあと今度は脳幹の脳梗塞になってしまい。言語障害が残り、複雑なことはできなくなってしまいました。

それまでは西洋医学を信じていましたが、体を全体的・根本的に治すホリスティックなアプローチが必要なのではと考えていたところ、幼い頃からアーユルヴェーダを学んできたニーマル先生に出会ったんです。食事、ライフスタイル、呼吸法など、彼のアドバイスで生活していたら、なんと脳梗塞がなくなっていたことがわかりました。その後ニーマル先生になんとか日本に残ってもらって、「suwaru」を始めたんです。

EPWではどんなふうに過ごしていますか?

頑張る人たちの心をサポートしてあげたい。
私はsuwaruのプログラムがあるタイミングや、若い人と話したいときにEPWに来ています。EPWは食事ができたり良い家具が揃っていたりと心身ともに整えてくれる場所ですが、私は特にメンバーの心の部分をサポートしているつもり。IT業界にいたときからすごくたくさんの人と出会ってきたので、「この人はメンタルが落ち気味かな?」「疲れているんじゃないかな?」と気づいてあげることができます。

実際、IT企業で勤めていたときには精神を患って辞めてしまう人も見てきました。そういう人を救えるような仕組みがあればいいなと思います。悪くなる前に、未然に。ちょっと気になる人には、プログラムを受けてみたら?と提案することもあります。suwaruのクラスは月曜、水曜、木曜。それぞれ内容が違って、月や星の関係に応じて瞑想を行うものや、呼吸法を組み合わせて体のエネルギー調整をするもの、初心者クラスなどさまざまです。

EPWを通した体験で、おすすめは?

インナーピースを求めて、本当に“イケてる”人になる。
とはいえ、瞑想ってとっつきにくいですよね。無理に誘って来てもらうものではないと思うのですが、比較的興味を持ってもらえる30〜40代の方だけでなく、若い人にも参加してもらいたい。瞬間的にリフレッシュする運動とは違う効果があると思います。

瞑想って、道具なんです。瞑想を通して何を求めるのかというと、“幸せ”なんですよね。たとえば、三つ星レストランに食べに行くとか、ブランド物を身につけるとか、“外”に求めていても、本当の幸せは得られないと思っていて。私も経済的に成功したときにはサンセバスチャンまで食べに行ったことがあるからわかります。その時はもちろん幸せを感じるけど、継続はしないんですよね。

じゃあどうすれば良いのかというと、自分の“中”にある手持ちのカードを見つめてみること。それには瞑想が役立ちます。自分の中で何が大切なのかが見つかると、視界や思考がクリアに。EPWで出会う“イケてる”人たちと良い関係を築いていけるはず。そしていずれ世の中を変える人に育ってくれるのではと思っています。ニーマル先生という世界的な人が提唱するメソッドを、ぜひ体験してほしいです。

Masayoshi Ishiko

Interview with