Vol.16 ケントン・ステァさん
Vol.16 ケントン・ステァさん
EPW members interview Vol.16
ケントン・ステァ
株式会社日本ピックルボールホールディングス 代表取締役
Profile
テキサスA&M大学卒業後、アメリカの大手企業やユニコーンスタートアップへ参画した。アメリカでピックルボール人気の爆発を体感。ピックルボールというスポーツが日本でも大きな可能性を秘めていると確信し、2023年9月、日本でのピックルボール普及のために帰国し、株式会社日本ピックルボールホールディングスを設立。パドルブランド「Mino Pickleball」や、メディア・SNSに特化した「Pickle Tokyo」を立ち上げる。
ピックルボールの魅力を日本に広め、新たなムーブメントを生み出す。そんな想いで活動するケントンさんに、お話を伺いました。
Table of Contents
現在のお仕事についてピックルボールとの出会いと日本での挑戦
2023年9月までアメリカに住んでいて、そこでピックルボールに出会いました。ピックルボールは簡単に言うと、 テニスと卓球とバドミントンのいとこ取りをしたスポーツみたいな感じなので、バトミントンコートサイズでプレイします。向こうではすでに大ブームになっていて、企業が次々と参入し、スポーツとしての市場もどんどん拡大していました。その流れを見て、「これは世界でもっと広がる」と確信したんです。
僕はもともと起業に興味があって、「何か新しいことを日本でやるなら、ピックルボールだ!」と思いました。特にアジアではまだほとんど知られていなかったので、ここでのポテンシャルは大きいと感じました。母が日本人で日本育ちだったこともあり、日本での挑戦をすることにし帰国後すぐに事業を立ち上げました。
ピックルボールを広めるためには、まず「知ってもらうこと」が最優先。どんなに良いブランドや商品を作っても、プレイヤーを増やさないといけないので体験会やイベントを開催しながら、コミュニティ作りに力を入れました。
そんな中で生まれたのが、「mino」というピックルボールブランドです。日本での普及を加速させるために、自分でパドル(ラケット)をデザインし、工場を探し、ブランドを立ち上げました。ブランド名は、僕のルーツである岐阜県・美濃地方に由来しています。子どもの頃に過ごした大切な場所の名前を、日本発のピックルボールブランドとして形にしたかったんです。ロゴデザインも家紋をモチーフにして、日本らしさを取り入れました。
現在は、minoのパドルやウェアを販売しながら、SNSで情報を発信、全国のプレイできる場所をマップで紹介し、誰でもピックルボールを始められる環境を整えています。
コミュニティ作りにも力を入れていて、初心者でも気軽に参加できるクラブを運営。プレイ経験がなくても30分くらいでルールを覚えて試合ができるので、老若男女問わず多くの人がスキル問わず楽しめます。これは他にはないスポーツだと思います。実際にこの1年で 1,000人以上 にピックルボールを体験してもらい、多くの人が「楽しい!」と言ってくれました。
ピックルボールの最大の魅力は、スポーツ経験の有無や年齢、性別を問わず、誰でも楽しめることかな。これからもより多くの人にピックルを知ってもらい、日本に新しいスポーツ文化を根付かせていきたいと思っています。
ピックルボール専用施設の必要性
日本に戻ってすぐにピックルの事業をやろうと思っていたので、「同じように起業している人と繋がれる場所がほしい」と思っていました。そんな時に、EPWのメンバーだったマイクさんをSNSで見つけて、メッセージを送ったのがきっかけです。
マイクさんは「なんでも手伝うよ!」というタイプで、EPWに招待してくれました。実際に行ってみたら、オフィスの雰囲気もすごく良くて、「ここなら面白い出会いがありそう!」と思って入会を決めました。
EPWの魅力
EPWの 一番の魅力は「人とのつながり」ですね。たくさんの起業家やクリエイターがいて、日常の中で自然に交流が生まれるのが面白いです。
例えば、EPWで知り合ったケンさんは、今ピックルボールのコミュニティ管理用のサイトを作ってくれています。マキコさんは港区の団体登録の手続きなど、運営面を手伝ってくれていて、本当に助かっています。こういうコラボが自然に生まれるのが、EPWならではの魅力ですね。
それに、最近はEPWのメンバーの間でもピックルが広まってきていて、週1〜2回くらいみんなでプレイして、その後一緒にご飯を食べる みたいな流れができています。仕事だけじゃなくて、遊びの部分も大切にしている人が多いので、すごくいい環境です。なんか振り向いては腹減ったって言ったらすぐはいろんな人と一緒に食事できたり
今後のビジョンと展開
まずは「とにかく1回でも多くの人にピックルボールを体験してもらうこと」ですね。プレイすればほとんどの人が楽しんでくれるので、体験の機会を増やしていきたいです。
そして、専用施設を作って、もっとプレイヤーが増えやすい環境を整えたい。ジュニアの育成にも力を入れて、「日本から世界で活躍できるピックルボール選手を輩出する」というのも目標の一つです。
さらに、ピックルの認知度を上げるために 大会の開催も進めています。2024年12月には有明で国際大会が開かれ、700人以上の選手が参加しました。そのうち半分以上が海外の選手だったんですが、これから日本人の競技レベルもどんどん上げていきたいですね。
EPWはどんな人におすすめ?
EPWは「ただ仕事をするだけの場所」じゃなくて、「コミュニティの中で自然に人と繋がれる場所」です。例えば、僕みたいに海外から日本に来て、まだ知り合いが少ない人は仕事の場としても優秀だし、普通に友達もできるし、そこから仕事のコネクションもできるかもしれないね。
あと、仕事も遊びも大事にしたい人にもぴったりですね。仕事を頑張るのはもちろんだけど、それだけじゃなくて、一緒にスポーツしたり、ご飯を食べたりする仲間がいるのがEPWの魅力だと思います。
EPWのメンバーにも是非ピックルボールも体験してほしいですね!
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